タイトルだけでも楽しめる「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」②

前回に続き、ゴーストインザシェルを題名だけで楽しむ

 

ゴーストインザシェルの世界はアンドロイドの進化と人間のサイボーグ化が進み


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人間と機械を分ける境界線が自分を自分足らしめているもの「ゴースト」のあるなしになる

では、題名のゴーストインザシェル

「殻の中のゴースト」

 

とは一体どんな意味なのか、勝手に「妄想」する

 

まず、ゴーストインザシェルの主人公は脳と脊髄の一部以外は全て義体化されたサイボーグなのです

そんな

①主人公の機械の人工物の身体の中に唯一、自分の生命体である証の脳が入っている状態をさしているのか

 

ゴーストインザシェルのなかで良く使う「電脳」

電脳を使って世界中の情報とアクセスできるが現代のパソコンのように自分の記憶や思い出がいつでも他者からハッキングされてすり替えられることもある

②世界中の情報とアクセスでき、いつでも記憶や人格を書き換えられる可能性がある電脳の自分の記憶や情報の中にあるゴーストのことなのか

まぁ、それ以外でもいろいろな解析ができそうな深い内容ですので、自分が最近おもう「殻の中のゴースト」は

 

③自分の身体と記憶が「自分だ」という規定がゴーストを自分という殻に閉じ込められている 

ということだ

 

こっちのゴーストインザシェルのなかで


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主人公はこう語る

 

「人間が人間である為の部品は決して少なくない様に、自分が自分である為には、驚くほど多くのものが必要なのよ。
他人を隔てる為の顔、それと意識しない声、目覚めの時に見つめる手、幼かった時の記憶、未来の予感、それだけじゃないわ。
私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり、それら全てが私の一部であり、私という意識そのものを生み出し、
そして、同時に私をある限界に制約し続ける。

 

ゴーストインザシェルの世界は身体は義体によってサイボーグ化され、自分の身体を好きなときに好きなように交換が可能で、さらに、電脳で膨大なネットと繋がり他者の経験知識をダウンロード可能で、自分の電脳をハッキングされて記憶をすり替えられることができる世界だ

 

主人公はも自分のアイデンティティーに疑問をもって「自分とは一体なんなのか」を考えている。

ゴーストインザシェルの世界では、今までの「この身体が自分だ」「この記憶を持ってるのが自分だ」という自分の規定が通用しない

 

あいまいな自分の規定のなかにゴーストが捕まって制約されている。

 

しかし、あいまいな自分の規定にゴーストが捕まっているのはゴーストインザシェルの話の中だけではない

 

リアル世界の現代人も

あいまいな自分の規定でもって生きている

いつの間にか出来上がった自分という規定

自分で全て作り上げていない自分という規定

条件状況で変化する自分という規定が

それ以外の全ての可能性を奪っている

 

未来学者のアルビン・トフラー

「これからの変化で一番重要なのは人間に対する再定義である」といっている

 

2017年のこのタイミングで

ゴーストインザシェルがハリウッドで実写化される

 

映画をみることで身体が自分、記憶が自分という規定がどれ程もろいものなのかを感じる機会としても面白いと思う。

 

ゴーストインザシェル

殻の中のゴースト

 

100人が映画を見たら100通りの映画が上映されているのと同じだという

 

映画の楽しみ方、タイトルの楽しみ方は人それぞれで多様性があった方が面白い

 

そんななかでもゴーストインザシェルをみたときにふと、立ち止まってタイトルの意味を深掘りしてみると面白いかもね・・・

 

映画はAI全盛の時代でおしまいだが

リアル世界の住民の自分達はAI時代のその先も見据えないといけない

そういう観点で未来のイメージを作るのにも映画をみるのもいいかもね

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